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透析医療


2022年6月 日機装社の最新透析装置(DCS-200si)に、全台入れ替えました。
今まで以上、安心安全に透析ができるようになりました。


人工透析とは
透析機器20床で、透析を行っています。透析収容能力は60名あります。また、本来ならば24時間働いている腎臓の機能を4-5時間、週3日で補うわけですから、食事制限、水分制限が必要となります。食事療法については、管理栄養士が説明いたします。

食事療法

1.熱量について
人間は生命を保つために、一定の熱量が必要です。熱量が不足すると、抵抗力の低下、体力の低下、貧血、食欲不振などを招きます。一日 に必要な熱量は年齢、性別、生活活動量によって異なりますが自分に適した熱量が必要です。
2.たんぱく質について
人間の体は、水分を除くと、ほとんどがたんぱく質で作られています。たんぱく質の不足は貧血やむくみの原因となり、また過剰摂取は排泄が追いつかず、血液中の尿素窒素値が高くなります。そのため、良質のたんぱく質を1.0~1.5g/Kg/day摂ることが必要です。
3.水分について
正常な腎臓は、尿量を調節することにより、体内の水分量を一定に保っています。腎不全では、尿が出なくなり、体の中に水分が貯まります。水分を摂りすぎると、むくみ、体重増加、呼吸困難、血圧上昇などの症状が起こり、高血圧、心不全、肺水腫などの原因になります。摂取してよい水分量は、尿量、季節、発汗量、運動量によって変わります。
体重増加は、自分の適正体重の3~5%以内に納まるようにします。
一日の透析食の水分は、1000~1100ml、一回の食事で350~400mlの水分が入ります。
飲水は、基本的に尿量(ml)+300~500mlです。飲水としての水分は、お茶・水・氷・うがいなどがあります。
4.塩分について
正常な腎臓はナトリウムを調節しています。しかし腎不全では、ナトリウムの排泄ができにくくなり、むくみや高血圧の原因となります。
そのため、一日の塩分量は5~7gに制限します。塩分を摂りすぎると、喉が渇き水分が欲しくなり、水分過剰につながるので注意します。調味料と食品に含まれる塩分をあわせて、5~7g以下にします。
調味料の使い方として、
  • 醤油料理ばかりを重ねない。
  • 和風料理は塩分が多いので、洋風料理(ソース、ケチャップ、マヨネーズ)と組み合わせる。
  • お酢を利用する
  • 下味をつけない。
  • 塩分を多く含む練り製品、加工食品、漬物、干物などの食べ過ぎに注意する。
食品名 目安量 グラム数 食塩量(g)
食パン 6枚切り1枚 60 0.8
ゆでうどん 1玉 250 0.3
アジの干物 中1枚 60 1.8
めざし 中2尾 40 1.3
かまぼこ 1.5㎝厚2切れ 40 1.0
はんぺん 中1枚 90 1.6
さつまあげ 小判型1枚 30 0.8
ウインナー 1本 20 0.5
ロースハム 1枚 20 0.6
チーズ 三角チーズ1個 25 0.7
5.カリウムについて
カリウムを摂りすぎると、手指、唇のしびれ、胸が苦しい、だるいなどの症状が現れ、心臓が止まってしまう原因になります。
カリウム値は5.5mEq/L未満におさえましょう。カリウムは水に溶ける性質があるので、野菜を細かく切って、水にさらしたり、ゆでたゆで汁を捨てるなどのカリウム処理をします。カリウムを多く含む食品は、いも類、豆類、種実類、海藻類、野菜類、果物類です。しかし、ほとんどの食品にカリウムは含まれているので、食事全体のバランスと量に気をつけましょう。

6.リンについて
腎不全では、リンの排泄が低下するため体内に蓄積します。そのため血中のカルシウムが低下し、骨がもろくなったり、痛みや痒みが出たりします。
便と透析で除去できる範囲でとるように食事の工夫が必要です。
リンはたんぱく質を多く含む食品にたくさん含まれていますが、穀類や野菜にも含まれます。特に多い食品は、そば、玄米、ピーナッツ、骨付き小魚、干物、レバー、ハム、ウインナー、卵黄チーズ、牛乳などの乳製品、インスタント食品などです。